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【第28回全日本選手権大会】 決勝戦をレジャーチャンネルで12月9日(日)午前6時〜放送

 

 今週末の12月9日(日)午前6〜7時、CS放送「スカパー!」および全国のケーブルテレビ局で放送しているレジャーチャンネルのゲートボール専門番組『スーパーゲートボール』において、去る10月28日(日)に福岡県福岡市の東平尾公園 博多の森陸上競技場(天然芝コート)で開催された第28回全日本ゲートボール選手権大会の決勝戦の模様が放送されます。
下記に紹介するゲームの経過「球譜」と合わせて、ぜひご覧ください!

○『スーパーゲートボール』の12月の番組表は、下記をクリックしてご覧ください。
『スーパーゲートボール』12月番組表

○『スーパーゲートボール』の番組内容・視聴に関するお問い合わせは、下記まで!!
株式会社日本レジャーチャンネル
〒108-0073 東京都港区三田3-12-12 笹川記念会館9階
TEL:03-5443-2713

※文中の略語は下記の通り。
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール


決勝戦 FC笛吹(山梨) VSブラジルクラブ(愛知)

【チーム紹介】FC笛吹は平成4年の第8回全日本選手権大会に出場した一宮桃太郎(萩原敬次代表)が前身。同5年の第8回全国選抜大会ミドルクラスに出場し、同クラスの第22回大会、第23回大会に出場し、今大会はFC笛吹として出場し、決勝戦に駒を進めた。

※各打撃表の略語は次の通り。
巡=巡目の主たるプレー    
打数=自球の打撃とスパーク打撃の回数    
得点=ゲート通過の得点    
打点=他球のゲート通過と上がりの得点    
移動=インナーフィールド内の移動    
ST=スライドタッチの回数    
JT=ジャンビングタッチの回数    
タッチ=タッチの回数    
タッチ失=タッチミスの回数    
スパ=スパーク打撃の回数    
付け球=付け球の回数    
SOB=スパーク打撃でアウトボールにした回数    
合わせ=合わせ球の成功回数    
合わせ失=合わせ球の失敗回数    
OB打=アウトボールの打ち入れの回数    
PT=通過タッチの回数    
WT=ダブルタッチの回数    
セット=PT、WTをセットした回数    
通過率=ゲート通過と上がりの成功率    
タッチ率=タッチの成功率

【チーム紹介】ブラジルクラブは平成15年(2003)に愛知県在住の日系ブラジル人のゲートボール愛好者が結成したクラブ。同20年の第25回全日本世代交流大会に出場してベスト12に入り、一躍注目を浴びる。同大会には第27回、第28回と連続出場。全国選抜大会ミドルクラスには同23年の第26回、第27回大会と連続出場。全日本選手権大会には同21年の第25回大会にベスト8に入賞し、今大会2回目の出場で決勝進出を決める。

【1巡目】2G右正面横に進んだ赤1に、白4が約8mのLTを決める
●赤1⇒クロスのコースで1Gを通過し、2G正面右に進む。
○白2⇒クロスのコースで、またぎ打法で1G通過に失敗。
●赤3⇒1G通過を見送る。
○白4⇒クロスのコースで、またぎ打法で1Gを第2ライン近くまで通過し、約8mの赤1にLT。赤1を近くの第2ライン外にOBにして2G横、第2ライン寄りに進む。
●赤5⇒1G通過を見送る。
○白6⇒クロスのコースで、またぎ打法で1Gを通過し、2G右前に進み損ねて第2ライン外にOB。
●赤7⇒1G通過を見送る。
○白8⇒クロスのコースで、またぎ打法で1Gを通過し、2G通過を外してし、2G後方に止まる。
●赤9⇒1G通過を見送る。
○白10⇒1G通過を見送る(図1参照)。
〖FC笛吹1−3ブラジルクラブ〗

【解説】FC笛吹の赤1が2G正面横の位置に進んでしまった。近年の決勝戦では、その後の展開は両チームの打ち合いになるケースが多いが、さすがベテランのFC笛吹は赤3以降赤9まで1G通過を見送った。一方のブラジルクラブは白2が1G通過に失敗したが、白4が赤1にLTを決め、白6、白8が1Gを通過、白10はスタートに残り、笛吹をマークする。2Gを抑えたブラジルクラブがやや優勢か。

【2巡目】FC笛吹はなおも1G通過を見送り、ブラジルクラブは得点を重ねる
●赤1⇒OB打、第2コーナー寄りの1G後方に打ち入れるが、打球が弱くて中途半端な位置に止まる。
○白2⇒クロスのコースで、またぎ打法で1Gを通過し、約4mの赤1へのタッチを決める。赤1を近くの第2ライン外にOBとし、2Gを通過し、3G正面に進む。
●赤3⇒1G通過を見送る。
○白4⇒OBの赤1の前、第2ラインぎわに移動する。
●赤5⇒1G通過を見送る。
○白6⇒OB打、2G右前、白4の近くに打ち入れ。
●赤7⇒1G通過を見送る。
○白8⇒第3ライン中間地点近くに移動する。
●赤9⇒1G通過を見送る。
○白10⇒1G通過を見送る(図2参照)。
〖FC笛吹1−5ブラジルクラブ〗

【解説】OBの赤1が第2コーナー寄りの1G後方に打ち入れようとしたが、打球が弱く、第2コーナーから離れた位置に進んでしまった。ブラジルクラブの白2は1Gを通過して、約4mの赤1にタッチして、赤1をOBとし、2Gを通過して3G正面に進む。FC笛吹の赤3から赤9までが1G通過を見送り、ブラジルクラブの白10も1G通過を見送る。2G、3Gを抑えたブラジルクラブが断然有利か。

【3巡目】FC笛吹は赤3、赤5が踏ん張り、劣勢をばん回、ブラジルクラブの陣形がくずれる
●赤1⇒OB打、第2コーナー寄りの1G後方に打ち入れ。
○白2⇒3Gを通過して、第4コーナー近くに進む。
●赤3⇒1Gを通過して赤1にタッチ。赤1を近くの1G後方の位置に送り、約5mの白6にLTを決める。白6を第3コーナー近くにOBとし、白4にタッチして押し出してOB。自球は第2ラインぎわに残る。
○白4⇒OB打、第3コーナー近くに打ち入れ。
●赤5⇒1Gを通過して赤1にタッチ。赤1を2G右前、赤3の近くに送り球をする。約8mの2G通過に成功。白4にタッチして白4を第4ライン近くの白2に合わせ球をするが、白4のみOB。第3コーナー近く、第2ラインぎわに進む。
○白6⇒OB打、第3ライン中間地点の白8の近くに打ち入れ。
●赤7⇒1G通過を見送る。
○白8⇒白6へのSTがすっぽ抜けて失敗し、3G正面に止まる。
●赤9⇒1G通過を見送る。
○白10⇒クロスのコースで、またぎ打法で1Gを通過し、約7mの赤1へのタッチをねらうが、外して2G右後方に止まる(図3参照)。
〖FC笛吹4−7ブラジルクラブ〗

【解説】FC笛吹はOBの赤1が1G後方、第2コーナー近くに1G未通過球の赤3、赤5への受け球を打ち入れたことをきっかけに、赤3が2G右前の白6、白4をOBにし、赤5が1G通過に続き、一気の2G通過を決めて、ブラジルクラブが2G後方に打ち入れた白4を再びOBとして、4ー7と差を縮めた。

 

【4巡目】FC笛吹は2点をあげ、ジリジリと迫る。ブラジルクラブはOBの打ち入れが続く 
●赤1⇒白10にタッチして白10を第3コーナー近くにOB。2G右前、赤3の近く(第2コーナー寄り)に進む。
○白2⇒第4ラインぎわに移動し損ねて第4ライン外にOB。
●赤3⇒深く2Gを通過して白6の近くに進む。白6にSTして2G左前まで進む。白6を第2コーナー近く、第1ライン外にOBとし、赤1にタッチ。赤1を2G右前、第2ラインぎわに送り球をして、赤1の近くに進む。
○白4⇒OB打、第4コーナー近く、第4ラインぎわに打ち入れ。
●赤5⇒2G右前、赤1の近くに移動する。
○白6⇒OB打、第2コーナー隅に打ち入れ。
●赤7⇒逆クロスのコースで1Gを通過するが、ゲート左脚に当てて第1ラインぎわに止まる。2G右前に進み損ねて第2ライン外にOB。
○白8⇒3Gと第4コーナーの中間地点に移動する。
●赤9⇒逆クロスのコースで1G通過に失敗(競技時間15分経過)。
○白10⇒OB打、第3コーナー近くに打ち入れ(図4参照)。
〖FC笛吹6−7ブラジルクラブ〗

【解説】FC笛吹は赤3が2Gを深く通過し、白6にSTを決めて2G正面まで進み、白6を第2コーナー近くにOBとし、2G周辺を確保した。そして、赤7が1Gを通過し、2G右前に進み損ねてOBになったものの6ー7として、ついに1点差に詰め寄った。ブラジルクラブは白2が自らOBになったり、3球がOBの打ち入れで、FC笛吹のなすがままになってしまった。

 

 【5巡目】FC笛吹はついに逆転し、逃げ込み態勢をつくる。
ブラジルクラブの白6は約12mの2G通過に成功

●赤1⇒赤3にタッチして赤3を3G右前、第4コーナー寄りに送り球をする。赤5にタッチして赤5を赤3の第4コーナー寄りに送り球をする。2Gを通過して赤5の近く、第4コーナー寄りに進む。
○白2⇒OB打、第4コーナー近く、第4ラインぎわに打ち入れ。
●赤3⇒赤5にタッチして赤5を3G右前に送る。赤1にタッチして赤1を3G左後方に送る。白8にタッチして白8を白4に合わせ球をするが、白8のみが第4ライン外にOB。白2にタッチして白2を第4コーナー、第3ライン外にOB。白4にタッチして白4を第4コーナー、第4ライン外にOB。3G右前、赤5の前、第1コーナー寄りに進む。
○白4⇒OB打、第3コーナーの白10の近くに打ち入れ。
●赤5⇒3Gを通過するが、赤1へのPTには失敗。赤1にSTして3G左前に進む。赤1を3G右前、第4ラインぎわに送り球をし、続いて赤3にタッチして赤3を赤1の前、第1コーナー寄りに送り球をする。自球は3G右後方、第4ラインぎわに進む(競技時間残り10分)。
○白6⇒第2コーナー隅から約12mの2G通過に成功する。白4にタッチして白4を第3コーナーの白10の前に送り球をし、自球は白10の横に進む。
●赤7⇒OB打、第2コーナー近く、1G後方に打ち入れ。
○白8⇒OB打、第3コーナー、白4の近く(第3コーナー寄り)に打ち入れ。
●赤9⇒1Gを通過して赤7にタッチ。赤7を3G右後方の赤5の近く(第1コーナー寄り)に送り球をする。続いて自球も赤7の近く(第1コーナー寄り)に進む。
○白10⇒白6にタッチして白6をOBになっている白2の前に送り球をする。白4にタッチして白4を2G右前に送り球をする。白8にタッチして白8を白4の先(第2コーナー寄り)に送り球をする。約16mの3G右前、赤3へのLTを外してOBになる(図5参照)。
〖FC笛吹9−8ブラジルクラブ〗

【解説】FC笛吹は3点をあげて、ついに逆転に成功し、しかも3G周辺をかためて逃げ込み態勢をつくる。しかし、第2コーナー隅から約12mの2G通過に成功した白6などが第3コーナーの白10の近くで連係し、白10が白4、白8を2G前に、白6を第3ラインぎわに送り球をするなど、決して予断を許さない状況にはなっている。

【6巡目】2打権の赤3、痛恨のタッチミス。白4が2点、白6が3点をあげて奇跡の再逆転劇
●赤1⇒赤3にタッチして赤3を3G正面に送り球をする。赤5、赤7と次々にタッチしていずれも3G後方に送り球をし、赤3へのPTをセットし、自球は3G右前、第4ラインぎわに進む。
○白2⇒OB打、第4コーナー近くに打ち入れ(競技時間残り5分)。
●赤3⇒PT(3G通過と赤5にタッチ)に成功する。赤5をGP近くに送り球をし、赤7にタッチして赤7を第2コーナー近くに送る。次いで赤9にタッチして赤9を赤7の先(第2コーナー寄り)に送る。第1打で第3ラインの白6の近くに進み、第2打で約1.5mの白6へのタッチをねらうが、外してラインぎわに止まる。
○白4⇒深く2Gを通過して白6にタッチ。白6を3G正面に送り球をする。赤3にタッチして赤3を3G右前の赤1に合わせ球をするが、赤3のみが第4ライン外にOBとなり、赤1はスタートエリア左前まではじかれる。約10mの3G通過にゲート左脚に当たりながら成功。3G左後方に進む。
●赤5⇒ちらりと白6の位置を確かめてから上がる(図6参照)
○白6⇒3Gを通過して白4にSTしてGP近くに進む。白4の上がりに失敗するが、気を取り直して自球を上げる。
●赤7⇒赤9にタッチ(競技時間終了)。赤9を白8に合わせ球をするが、赤9のみが第2ライン外にOB。約9mの2G通過を右に外す。
○白8⇒2G通過に失敗。ゲームセット。
〖FC笛吹12−13ブラジルクラブ〗

 

【決勝戦を振り返る】
6巡目、赤3が3G利用のPTに成功し、2打権で白6をOBにしておけば、FC笛吹の勝利に終わったに違いない。
5巡目、白6は第2コーナーから約12mの2G通過をまたぎ打法で決め、第3コーナーの白10のまわりで4球が連係した。6巡目、白4は深く2Gを通過して白6を3G正面に送り、自球は約10mの3G通過を決めた。ここでFC笛吹の手から勝利がするりと抜けてしまった。白6は3Gを通過し、白4の上がりに失敗したが、自球を上げてチームとともに愛知県に初の優勝旗をもたらした。
負けたとはいえ、FC笛吹も山梨県に初の準優勝をもたらしたが、古屋正史主将は「自分としては、決して満足がいく勝利ではない」と語り、次へのチャレンジに向かう気持ちになっていた。

6巡目、3G通過と上がりを決めてチームを再逆転勝利に導いた
ブラジルクラブ(愛知)の白6打者・松井ミチコ選手