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日本財団の笹川会長、日本オリンピック委員会の竹田会長が講演!:女性リーダー対象の指導者研修会を開催

 

 ゲートボール普及に必要不可欠である指導者の育成を目的として、平成24年度指導者研修会を2月1日(金)に東京都港区の日本財団ビルで開催しました【日本財団助成事業】。
「スポーツと女性力(ウーマンアビリティ)〜ゲートボール界の輝く女性たちへ」と題した今回の指導者研修会には、各都道府県ゲートボール団体から、代表者や指導者を中心に男女約100人が出席。スポーツ界で近年脚光を浴びている女性アスリートの活躍ぶりに焦点を当て、ゲートボールにおいても女性の特性を生かした女性指導者を育成していこうと企画しました。
午前の部は、日本ゲートボール連合(JGU)の小野清子会長による開式のあいさつのあと、最初に講演に登壇されたのは、日本財団会長の笹川陽平氏。「いまの日本では、家庭でいちばん権力を持っているのが女性(笑)。しかし、社会にも女性でなければできない仕事はたくさんある。家庭はもう十分に制覇したのだから、今後は表に出てゲートボール発展のためにも力を尽くしていただきたい」とユーモアたっぷりに話され、参加者からのリクエストに応えて、父であり、JGU初代会長の笹川良一氏の思い出話なども語られました。
次に、講演をされたのは、日本オリンピック委員会(JOC)会長の竹田恆和氏。昨年のロンドンオリンピックで、ようやく参加国・地域のすべてから女性選手が参加するようになったことや、JOCでも女性スポーツ専門部会を設立し、女性アスリートの環境整備や各スポーツ団体の女性役員を増やす活動に務めていることが報告されました。そして、日本のスポーツ振興のために、ひいては日本全体の活性化のためにも、2020年東京オリンピック招致活動に協力いただきたいと結ばれました。 
午後の部は、東京国際女子マラソンに第1回から出場して27回の最多出場経験を持つ松田千枝氏、「オグシオ」のプロモートをしてバドミントン界を活性化させた日本バドミントン協会の今井茂満氏、1988年ソウルオリンピック女子柔道銅メダリストの山口 香氏の3氏が、「女子スポーツ」をテーマにそれぞれ講演をされたあと、アナウンサーでJGU理事の石川牧子氏が司会を務めて、パネルディスカッションを行いました。
松田氏は「女性選手が美しいウェアや、年齢に関係なく背筋をスッと伸ばした美しい姿でプレーすることで、男性も関心を寄せてゲートボールの普及にもつながっていくのではないか」と提案すると、今井氏も「男女ともお互いに尊重しあい、目標に向かってコミュニケーションをとることが大切」と語られました。また、山口氏は「いままで女性はリーダーという役割を与えられてこなかったので、訓練が必要。男性のリーダーは、女性に活躍のチャンスを与えて、任せる勇気を持ってほしい」と訴えました。
最後に、司会の石川氏が3氏の意見を集約して、「男女ともに、お互いの特性を認め、お互いの意見に耳を傾けよう。そこにゲートボールの普及につながるヒントがある。そして、女性の力を大いに引き揚げていくことがゲートボールの発展につながる」とまとめ、研修会を終了しました。
参加者の皆さんからは、「なかなかお目にかかることができない雲の上のような存在の方たちから直に貴重な話を聞くことができて非常に満足」、「今後、指導をしていく上で新たな視点を持つことができた」などの感想が聞かれました。

ハンセン病制圧活動のため、世界中を飛び回る日本財団会長の笹川陽平氏は、参加者からの「世界で一番魅力的な国の女性は?」との質問に、東日本大震災時にも秩序正しさを忘れなかった日本の国民性が世界から評価されていることを報告するとともに、日本女性の素晴らしさを賞賛した

 

日本オリンピック委員会会長の竹田恆和氏。
2020年東京オリンピック招致は日本を世界にアピールする絶好のチャンスと語った

 

スポーツ界で活躍する3氏によるパネルディスカッション。
左から、松田千枝氏(元 資生堂スポーツビューティーコンサルタント)、
今井茂満氏(日本バドミントン協会 理事 事務局長)、山口香氏(筑波大学体育系准教授)