公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国社会人ゲートボール大会

2017年 競技結果 

入賞チーム一覧

トーナメント戦の結果

リーグ戦の結果

作戦分析〜どのような作戦で戦ったか!?

2017年7月29日(土)〜30日(日)に埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園 彩の国くまがやドーム(人工芝コート)で開催された「第18回全国社会人ゲートボール大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
 データは、リーグ戦36ゲームとトーナメント戦11ゲームの計47ゲームの序盤戦の作戦を採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
 
 
 

【文中&表の略語】

1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール
 

【作戦名の説明】

2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース
第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦

2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目2Gロング通過
=2巡目の1G通過後、長い距離の2G通過をねらったケース
2巡目強攻策=2巡目の1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチをねらったケース
 

先攻チームがわずかに負け越す

 表1のとおり、先攻チームが後攻チームにわずか3ゲーム負け越した。
 2G右前作戦以下、2G正面作戦まで先攻チームの赤ボールが2Gゲート周辺に進んだのは34ゲームあり、16勝18敗に終わった結果が原因である。
 定石ともいえる2G右前作戦20ゲームが7勝13敗となったのは、せっかく得点の要所を抑えたのに、表2のとおり、後攻チームの2Gロング通過(0勝3敗)と強攻策(強攻策失を含めて2勝6敗)に破れたからだ。
 そして、後手にまわった3G周辺作戦以下、2巡目強攻策までの13ゲームが6勝7敗となり、計3ゲームを負け越した。これは精神的に焦りと追い込まれた気持ちが確実にプレーすることを妨げている表れかもしれない。
 ちなみに優勝した霧島消防(鹿児島)は6ゲームとも先攻を選択して5ゲームは2G周辺をかため、相手の強攻策失、2Gロング通過失を誘いだして先行逃げ切り戦術で勝ち、残る1ゲームは後手を踏んで相手に2G周辺を抑えられたが、2巡目から1G後方(第2コーナー)作戦から陣形を立て直して逆転勝ちを収め、6戦全勝とした。

 

後攻チームは強攻策で勝利を呼ぶ

 表2のとおり、後攻チームは強攻策作戦(強攻策失を含む)で6勝2敗、2Gロング通過(2Gロング通過失を含む)で9ゲームを6勝3敗とした。
 強攻策は先攻チームのボール配置が第2ラインから離れた甘いところを的確に攻めた結果である。
 2Gロング通過作戦では通過に成功すると、3G前に進み、3G利用の通過タッチや、付け球などの戦術で勝利に結びつけた。
 定石ともいえる第2ラインぎわ作戦以下、第1コーナー作戦までの18ゲームを8勝10敗と負け越した原因は、第2ラインから離れた位置に進んだことにより、先攻チームの後続ボールの格好の目標になったり、3G周辺に進んだボールは付け球の目標にされたりしたことが敗因となった。 ちなみに準優勝の健祥会キング(徳島)は6ゲームとも後攻を選択し、4ゲームは1巡目に先攻チームの赤1番が1G通過に失敗した結果、白2番が2G周辺に進み、先行逃げ切り戦術で3勝1敗とした。残りの2ゲームは強攻策と2Gロング通過作戦が功を奏して2勝0敗とした。

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