- トップ
- >
- 大会情報
- >
- 全国選抜ゲートボール大会
- >
- 競技結果
- >
- 2014年
2014年 競技結果
入賞チーム一覧
トーナメント戦の結果
リーグ戦の結果
決勝戦
【ミドルクラス決勝戦】フレンドスポーツ(鹿児島) VS 福岡選抜(福岡)
福岡選抜が見事な逆転優勝
序盤戦は先攻のフレンドスポーツが5ー3とリードし、3巡目終了時で8-6と、後攻の福岡選抜が盛り返した。
4巡目、スタートに待機していた赤3番と白6番がお互いに第1、第2ゲートを通過して2点ずつを加え10-8となるが、福岡選抜の白10番が白6番と白8番ボールを第3ゲート前に送り、逆転のチャンスを迎える。
5巡目、白6番が第3ゲートを通過し、満を持してスタートに残っていた赤7番が第1ゲートを通過して第2ゲート通過をねらうが、外れる。福岡選抜は白10番が白8番ボールを第3ゲート通過させ、11ー10と1点差に詰め寄る。
6巡目、フレンドスポーツは赤1番、赤3番。赤5番、赤7番と、アウトボールの打ち入れとなり追加点が望めず、福岡選抜は白4番が第2ゲートを通過し、白8番が白6番ボールを上げて、自球も上がって競技時間終了、11-15と逆転勝利した。
福岡選抜は福岡県勢として初の全国選抜大会優勝を飾り、選抜チームを編成した試みは成功した。
福岡選抜の主将としてチームを引っ張った、白6番・山本大輔選手(31歳)
5巡目、味方ボールを第3ゲート通過させ、1点差とした福岡選抜の白10番、南郷智広選手(22歳)
最終打者として逆転勝利を決めた福岡選抜の白8番、藤岡勇多選手(22歳)
【ミドルレディースクラス決勝戦】みなみレディース(茨城) VS 千同あすなろ(広島)
みなみレディースが残り3分からスライドタッチを機に相手を振り切る
序盤戦は先攻のみなみレディース優勢の展開で9ー4とリードする。3巡目の後半、後攻の千同あすなろが第2ゲート周辺に全球を集めて3点をあげて追撃態勢に入るが、白2番が白4番ボールへのタッチを外し、第2ラインぎわにいたみなみレディースの赤3番が白3球をアウトボールにして赤5番のつなぎ球に入った。千同あすなろの白4番が第2ゲート左前の白6番につないだあと、みなみレディースの赤5番が赤3番ボールへのタッチを外し、再び千同あすなろは第2ゲート周辺に全球を集め、陣形を整えた。
競技時間残り3分強、得点は9-9のとき、第3ゲート前の赤9番が赤5番ボールにスライドタッチをして一気に第2ゲート前方に進む。赤5番を第2ゲート通過させ、白3球をアウトボールにして第2ゲートを通過して競技時間終了となり、みなみレディースが11ー9と振り切り、2度目の優勝を飾った。
最後、見事なスライドタッチを決めて相手チームを振り切った、みなみレディースの赤9番、今野寄子主将(63歳)
相手3球をアウトボールにする活躍を見せた、みなみレディースの赤3番、脇山英子選手(52歳)
激しい追い上げ及ばず、惜敗した千同あすなろ
作戦分析
【はじめに】
5月17日(土)~18日(日)に東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場・補助競技場の人工芝コートで開催された笹川良一杯第29回全国選抜ゲートボール大会では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
ミドルクラス(全83試合)と、ミドルレディースクラス(全83試合)について、予選リーグ戦から決勝トーナメント戦まで序盤戦の作戦データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【文中の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール PT=通過タッチ TP=タッチ通過 LT=ロングタッチ ST=スライドタッチ WT=ダブルタッチ TT=トリプルタッチ OB=アウトボール
【各作戦名の説明】
【ミドルクラス】
後攻チームが1G後方作戦のスライドタッチ戦法、付け球戦法などにより驚異的な勝率を得る!
屋外の人工芝コートを使用したが、コートの特長としてグラウンドの左右の辺に向かって傾斜があり、短距離の場合は弱く打つと左右いずれかに曲がり、長距離の場合は打撃の強弱に関係なく左右いずれかに曲がる傾向があった。
対戦成績は、表1のように、先攻チームが36勝47敗と大きく負け越した。前述のコート状況から、タッチプレーなどの小技にミスが出て、得意とするはずの2G右前作戦で19勝20敗、2G2球作戦で6勝8敗と勝ち星が伸びず、結果的に負け越す原因となった。
その反対に、表2のように、後攻チームは結果を恐れず積極的な攻めに活路を見いだし、第2ラインぎわ作戦こそ9勝11敗に終わったが、1G後方作戦のスライドタッチ戦法、付け球戦法などにより8勝1敗という驚異的な勝率を得た。
【ミドルレディースクラス】
先攻チームが第2ゲート周辺の作戦で41勝27敗という好成績を収める!
ミドルレディースクラスの場合は、ミドルクラスとはまったく逆の結果になり、先攻チームが49勝34敗と大きく勝ち越した(表3参照)。コートの特長をつかみ、短距離でも強めに打つというボールコントロールの調整を心がけ、第2ゲート周辺の作戦(2G右前、2G2球、2G正面作戦)で41勝27敗という好成績を収めた。
後攻チームは、表4のように、第2ラインぎわ作戦が14勝23敗と勝率を落としたことが痛く、傾斜のために第2ラインぎわにボールを進められないところを先攻チームに攻められた。