公益社団法人 日本ゲートボール連合

全国選抜ゲートボール大会

2025.06.27

【第40回全国選抜ゲートボール大会】大会レポート

絶好の天然芝と、真夏日並みの蒸し暑さの中で戦った2日間

2025年6月21日(土)・22日(日)、福島県福島市・あづま総合運動公園 とうほう・みんなのスタジアムで、65歳以上の男子・女子の2クラス制で競技が行われた「第40回全国選抜ゲートボール大会」。

 

今大会の最大の特徴は、丁寧に手入れされた天然芝コート。約5mmに刈り込まれた芝は凹凸もなく、選手たちからは「全国大会史上、もっとも素晴らしいコート」と絶賛の声が上がった。
しかし、選手たちを待ち受けていたのは6月とは思えない厳しい暑さ。両日とも福島市は34度を超える蒸し暑さとなった。それでもシニア選手たちは、暑さをものともせず、各コートで持てる力を発揮し、熱戦を繰り広げた。

【男子クラス】結成4年での快挙、わいわいクラブ(鹿児島)が初優勝!

男子クラスには43チームが出場。前回入賞チームは不在、初出場が約4割を占め、フレッシュな顔ぶれとなった。

 

注目されたのは、リーグ戦9コート・Bパート。わいわいクラブ(鹿児島)は最終戦で佐野クラブ(栃木)に同点決勝の末に敗れたが、得失点差わずか6点の僅差でトーナメント進出を決めた。
一方、第37回準優勝の杉並(東京)、第23回優勝の西海大島(長崎)ら強豪勢は3勝0敗で順当に勝ち上がり、第37回3位のイクじゃん会(山梨)は得失点差でなんとか踏ん張った。
しかし、第38回準優勝・よりも(大分)はリーグ戦敗退という波乱も起きた。

 

11チームによるトーナメント戦は、1回戦3試合からスタート。前回ベスト8の徳島眉山は1点差での逆転勝利、杉並、初出場の豊川(愛知)も勝利を収めた。

 

2回戦では、波に乗る徳島眉山が愛里巣(埼玉)を突き放し、イクじゃん会は西海大島に逆転勝利。わいわいクラブは杉並を振り切り、土浦クラブ(茨城)は豊川に快勝した。

 

準決勝はどちらも好勝負に。徳島眉山はイクじゃん会を14-11で、わいわいクラブは土浦クラブを13-11で下して決勝戦へ。

 

決勝戦、わいわいクラブは、2巡目に赤9番が赤7番へのロングタッチを決めて陣形を整え、5巡目に第2ゲート利用のタッチ通過を鮮やかに決めて主導権を握ると、陣形を崩された徳島眉山を突き放し、14-8で勝利。結成4年目にして見事初優勝を達成した。
「リーグ戦最終試合で一度沈んで、また生き返ることができた。それがトーナメントの勢いにつながりました」(島元主将)

初優勝のわいわいクラブ(鹿児島)は県内各地の強豪選手で4年前に結成された

【女子クラス】17年ぶりの頂点へ、銀河チーム(香川)が巧みな連携で優勝

女子クラスは41チームが参加。こちらも前回入賞チームはおらず、約3割が初出場と、新旧の顔ぶれが入り混じる構成に。

 

4チームごとのリーグ戦を3勝0敗で順調に突破したのは、過去2回優勝のみなみレディース(茨城)、第23回で長尾銀河のチーム名で優勝している銀河チーム(香川)、90代選手2名を含み昨年の国スポ2位の実績を持つ鳥取女子など。
3チームリーグ戦に回った第33回優勝の盛北L(岩手)は、3チームとも2勝2敗という激戦を得失点差で制した。
注目の6コート・Aリーグでは、3度の優勝を誇るウインゲッターL(東京)がまさかのリーグ戦敗退。土佐乙女(高知)が直接対決では引き分けたが、パーフェクトゲームを叩き出し、得失点差で上回った。

 

男子同様、11チームによるトーナメントの1回戦は3試合が行われ、みなみレディースは強豪・わいわいレディース(鹿児島)を撃破。土佐乙女も盛北Lを制し、鳥取女子も接戦をものにした。

 

2回戦では、2回目の出場となる吉田L(新潟)がみなみレディースに逆転勝利。花みずき(栃木)がかざぐるま(大阪)に快勝。銀河チームは鳥取女子との接戦を制し、土佐乙女は終了5分前から怒涛の追い上げで花梨(岐阜)に内容勝ち、勝利をつかんだ。

 

準決勝、吉田Lが花みずきを19-10で圧倒。銀河チームは序盤劣勢ながら徐々に追い上げ、終了5分前に土佐乙女の4球をアウトボールにして9-7で逆転勝利。

 

決勝戦では、中盤、銀河チームの赤5番・石川選手が第2ゲート通過から相手3球をアウトボールにし主導権を奪取。さらに、終了10分前に第2ゲート利用のタッチ通過を決めると、その後は付け球を駆使するなど冷静な試合運びで12-10で勝利し、2008年以来17年ぶり2度目の優勝を果たした。
「作戦面でもお互いに助言し合いながらプレーできたのが勝因だと思います」

 

決勝戦で勝利につながる好プレーを披露した銀河チーム(香川)・石川選手

 

 

撮影/伊藤守

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