公益社団法人 日本ゲートボール連合

文部科学大臣杯 全日本ゲートボール選手権大会

2023年 ギャラリー 

入賞チームの横顔

優勝 十和田西(青森)
決勝戦は大逆転勝利で青森県としても初優勝!

 

幼少の頃からプレイを続ける十和田市を中心としたメンバーに、青森山田高校ゲートボール部卒業生が加わった10〜40代チーム。2018年の第34回大会ベスト8から一気に頂点へ、青森県勢としても初の優勝を遂げました。
シーソーゲームとなった決勝戦では、5巡目、相手に9-11とリードされたところから、赤9番の木村光子選手が長距離の第2ゲート通過を決めると味方ボールへのロングタッチも決め、そのボールと自球も第3ゲート通過で12-11と大逆転勝利して見事に初優勝を飾りました。
「最後、もうダメかなあーと思ったら、まさかの一球からひっくり返すことができて、本当に光子さんに感謝です。今回はみんなで声を掛け合い、ボール配置もアドバイスをもらったり、チームワークでつなげていくことができました。大会前に、今大会出場の岩手県チームと合同練習ができたのも良かったです。最高にうれしいです」(東 亮太主将)
最後に大逆転のスーパープレイを決めた木村光子選手は「楽しかったー。なぜか緊張感は全然なかったです。とにかく楽しかったです」と言いながらも目を潤ませていました。

 

準優勝 佐多キング(鹿児島)
優勝候補、3回目の優勝は幻に!

 

九州最南端・佐多岬のチームで、ジュニア時代からプレーを続けている10〜30代選手と、数々の実績を持つベテラン選手で編成。2013年の第29回と2014年の第30回大会を連覇。さらに、今年2023年は全日本世代交流大会で第3位に入賞している強豪です。
「決勝戦では、最後に逆転された赤9番の前のプレイで、赤9番を合わせ球にするか、合わせないで突き出すかで迷いましたが、合わせ球を選んで赤9番をコート内に残してしまった。結果論ですが、合わせるという判断が失敗でした。2次リーグ戦通過を目標にしていたので満足はしていますが、決勝戦まで来たからには、という気持ちも少しあります。来年、リベンジします!」(柳川航也主将)

 

第3位 広島楓(広島)
6回目のチャレンジでついにメダル獲得

 

20〜30代中心のチームで5年連続6回目の出場を誇る常連が、ついに念願のメダルを獲得しました。
「まさかここまで来られるとは思いませんでした。限られた時間の中で無理をせずに練習していこうとコンセンサスをとりながらチームワークを高めてきたことが結果につながったと思います。全日本選手権大会での大きな目標であったメダル獲得が達成できたので、チームをつくった甲斐がありました。今後は、国体でも男女ともにベスト4を目指したいと思います」(飯田芳幸主将)

 

第3位 西海大島(長崎)
全国選抜大会で活躍するシニアチームが初入賞

 

長崎県中部の西彼杵半島西方にある大島で活動する平均年齢70代チームが初入賞。本大会では初入賞ですが、全国選抜大会では、2008年に男子チームが優勝、2018年の女子クラスで準優勝、そして今年2023年の女子クラスでも優勝チームに敗退してベスト8の実績を持つ古豪です。
チームの自慢は練習量の豊富さ。ふだんの地元での練習もそうですが、今大会中も前日の公開練習から天然芝に慣れるため、時間の許す限りボールを打ったと言います。
「本大会で第3位なんて夢みたいで最高にうれしいです。若い強いチームが多い中で、私たちのようなシニアチームが、ここまで来られるとは……がんばってくれたチームメイトに感謝です。ここまで来られた理由は、練習の成果と、気心の知れた仲間なのでチームワークです。今後も、競技とともに、地元でジュニア指導にも力を入れて後進を育成していきたいです」(宮﨑徳康主将)

注目チーム紹介

平均年齢24.6歳の最年少チームは過去V2を達成したご当地チーム
作新学院(栃木)

 

作新学院高校ゲートボール部の卒業生チームで、第34回と第35回大会で2連覇を達成した強豪。前大会は2次リーグ戦で惜敗。地元開催の今大会で雪辱を果たすため、週1回の練習を続けてきました。
「前回で負けて挑戦者となったので、プレッシャーはまったくありません、楽しくワイワイとプレイできています。と言いつつも、地元の皆さんから、昨年の栃木国体で男子チームが第3位に終わったこともあり、『もう3位は要らない』などと言われているので(笑)、地元の期待に応えるためにもがんばります!」(片柳尚記主将)

平均年齢79.6歳の最高齢チーム
城里(茨城)

 

茨城県の中でも今大会開催地の栃木県寄りに位置する城里町のチーム。平均年齢79.6歳の最高齢チームながら、5ヵ月かけて21チーム総当たり戦で代表チームを決める厳しい県予選会を勝ち抜いて、本大会への初出場を決めました。練習は毎週3回行っています。
「チームワークで予選会を勝ち抜きました。私も後期高齢者ですが、主将歴はまだ5年ほど。今大会では強豪チームの作戦を勉強して見習いたいです。そして、若いチームに負けないようにがんばります」(冨永信一主将)

ファミリー中心のチームが初出場
フレンド防府(山口)

 

山口県中南部にある防府市で活躍するチームで初出場。祖父の影響で3〜4年前からプレイをはじめたばかりの内田さんファミリーの親子3人とベテラン勢によるチームです。
チーム最年少の内田真央選手(14歳・写真8番)は「ゲートボールはみんなで協力して勝つところが楽しい」と言います。お父さんの新二選手(写真2番)も「娘も嫁(写真左から3番目)も一緒にプレイしてくれるのでうれしい」とのこと。
「内田さんファミリーのような若い愛好者は地元では貴重な存在、私たちの希望の星です」というベテランメンバー。「今大会は強いチームばかりで勝てると思いませんでしたが、1次リーグ戦の最後に念願の1勝ができてほんとに良かったです」

5年連続6回目の出場を誇る常連チーム
広島楓(広島)

 

20〜30代中心のチームで、本大会5年連続6回目の出場を誇る常連チーム。今年度は、ジュニアメンバーが全国ジュニア大会に出場したほか、全日本世代交流大会、鹿児島国体に続いて4度目の全国大会です。
「今年は、国体に初の女子チームが出場できたことが大きな成果です。本大会では第29回大会のベスト12が最高成績。チームとしての大きな目標は、広島楓としてゲートボールに限らず、いろいろなことを共有して長く楽しんでいけたらと考えています。ですから、今大会もみんなでワイワイガヤガヤ試合を楽しむことがいちばん。その結果として、成績がついてきたら最高ですね」(飯田芳幸主将)

 

2019年の全国ジュニア大会準優勝チームが本大会初出場
つゆちゃんず(和歌山)

 

2019年の全国ジュニア大会で準優勝に輝いた和歌山工業高等専門学校チーム・つゆちゅんずが本大会に初出場。全国ジュニア大会時の20代男子メンバーを中心に、鈴木義幸主将の影響で最近プレイをはじめたという鈴木主将のお母さんと叔母さんの2人もメンバーとして加わりました。学業や仕事によりみんなで集まっての練習はなかなかできなかったと言いますが………。
「久々に同世代と全国大会に出られてうれしいです。でも、強豪揃いの死のリーグに入ってしまいました。なんとか勝ち上がって、できるだけいっぱい試合をしたいです」(鈴木主将)
*この取材後、つゆちゃんずは見事2次リーグ戦進出を決めました。

今大会唯一の女性チーム、初出場
三郷(奈良)

 

奈良県西部、法隆寺のある斑鳩町の隣にある三郷町から初出場の70代チーム、今大会唯一の女性チームです。
「県予選でたまたま勝ってしまったので、とても全国大会で戦う力はありません。でも、せっかく与えられた機会ですから、家族の協力を得て、はるばるやって来ました」という皆さん。
練習は毎週月曜日から土曜日まで、ほぼ毎日行っています。「ゲートボールの第一の目的は健康のためです、家族に迷惑をかけないようにね。1次リーグ戦は3チームリーグ戦だったので2試合しか試合ができなかったのが残念。もっと打ちたかったです。でもとても良い思い出になりました」(平石八千代主将)

 

開会式&組み合わせ抽選会

競技に先立ち、1次リーグ戦の組み合わせ抽選会が会場で行われました。
各チームの代表者が抽選会に臨み、その周りを囲むように選手たちの輪が幾重にもでき、強豪が同リーグで激突することに決まった瞬間には、どよめきが起こりました。

 

組み合わせ決定後には、いよいよ開会式が開催され、都道府県代表45チーム・276名の選手たちが一堂に会しました。

1次リーグ戦の組み合わせ抽選会

「参加選手の皆さんにおかれましては、実力日本一を競う今大会での活躍はもちろん、ゲートボール振興に、そして国内外での活躍も期待しています」と今川啓一 大会会長(日本ゲートボール連合専務理事)

船田 元 大会副会長(栃木県ゲートボール協会会長)は「最近では、放課後児童クラブへのゲートボール導入など新しい動きも出てきていますので、ゲートボール振興議員連盟の会長としても後押しをしていきたいと考えています。栃木県での全日本選手権大会の開催は初となりますが、皆さんが晴れの舞台で大いに力を発揮されることを心よりお祈りします」とあいさつをしました

栃木県知事・福田富一 氏 の祝辞を代読する栃木県スポーツ振興課長の山形信之 氏

開催地・さくら市長の花塚隆志 氏は「さくら市は、県内でもっとも子どもが多い市としてスポーツにも力を入れています。大会中は名物の氏家うどん、いちご、新米などを味わっていただき、最高の結果を残してお帰りいただければと思います」と選手たちにエールを贈りました

開催県を代表して作新学院の片柳尚記選手(左)と安達真吾選手による「最後まで諦めず、全力でプレイします」との力強い選手宣誓

開会式後には、地元さくら市の和太鼓ユニット「喜連川公方太鼓」による演奏が披露されました

今大会のために審判員資格を取得し、審判員として活躍していた作新学院高校ゲートボール部の皆さん

得点ボードのマグネットをよ〜く見ると………主管団体の栃木県ゲートボール協会ならではの演出!

公開練習

前日の公開練習には、開始時間より多くのチームが参加し、コートの感触を確かめていました。

 

今大会の会場、さくら市総合公園 さくらスタジアムで全国大会を開催するのははじめて。
さくらスタジアムは、12年前、多目的競技場として栃木県ゲートボール協会も署名などに協力をして完成した比較的新しい施設です。
ふだんは、陸上のフィールド競技のほか、サッカーJ2「栃木SC」の練習場としても使用されている天然芝部分にコート12面が設置されました。

天然芝は高麗芝。今大会に備えて2ヵ月前から2cmの短さに刈り揃えて養生していただいたとのことで、選手の皆さんにも好評でした。
ただし、見た目より打撃感は重く、芝目によってボールが曲がりやすいとの声も聞かれました。
コート攻略も大会の行方に大きく影響しそうです。

 

 

なお、明日からの大会の模様や結果は随時、当ウェブサイトをはじめ、LINE、FacebookページやTwitterでもお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

 

撮影/伊藤 守

 

 

 

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