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2024年 ギャラリー
注目チーム&選手紹介
チーム結成40周年を迎える記念の年に18年ぶり5回目の出場を果たす
ゆたか豊球(福井)
鯖江市ゆたか地区のチームで、40年前の第1回大会にも出場しているレジェンドチーム。かつて、いち早く第1ゲート未通過作戦を披露したことでも知られる古豪です。
今回は、先輩たちの意志を引き継ぐ60〜70代の男女メンバーで出場し、1次リーグ戦の第1試合では最後に見事な大逆転勝利を収めました。
「先輩たちも含めてゲートボール好きなメンバーが揃っていることがチームが長続きしている秘訣です。いまの試合みたいに勝てたら最高にうれしいし、逆に負けたら悔しい。喜怒哀楽が試合に織り込まれているのが競技の魅力ですね。今大会は若い強豪チームが多いけれど、トーナメント戦進出が目標です。今後もレジェンドチームの名前をできるだけ長く継続していきたいと思っています」(手鹿哲夫主将・70)
最年少11歳コンビは友だちでライバル!
都城友の会(宮崎)上原琉聖選手
霧島クラブ(鹿児島)楠見笑来選手
今大会最年少11歳は、都城友の会(宮崎)の上原琉聖選手(写真左)と、霧島クラブ(鹿児島)の楠見笑来(えくる)選手。
ふたりは、ともに優勝候補の強豪チームに所属しており、お父さんと一緒に出場。お父さんの影響で競技をはじめ、ゲートボール歴9年、全国ジュニア大会と全日本世代交流大会を経験済みというのも一緒。さらに、両チームは一緒に練習する機会も多く、今大会前も一緒に「メチャ練習した」友だち同士です。ふたりで個人戦をすることもあり、いまのところ勝負は五分五分。
そんなふたりに得意技を聞くと、上原選手は「スライドタッチ以外」で、楠見選手「斜めのゲート通過以外」なのだとか。
両チームは、ともに1次リーグ戦を突破し、2次リーグ戦に進出。
ふたりの目標は、楠見選手は「優勝」、上原選手は「準優勝」とのことで、果たしてその通りになるのか………要注目です!
平均年齢80.6歳の最高齢チーム
浜松チーム(静岡)
浜松市の70〜80代の男女チームで今大会最高齢にして初出場のチーム。
県の西部地区予選で全勝優勝し、続く県予選では若いチームをも倒してやはり全勝優勝で、本大会初出場を決めました。
今大会の1次リーグ戦では、平均年齢22.7歳の最年少チームの小松島ネクサス(徳島)と、ジュニアの兄弟選手を擁する湘南ちがさき(神奈川)と対戦し、惜しい試合がありながらも敗退。
「県予選は奇跡の優勝で、本番でも奇跡を起こしたいと臨みましたが、叶いませんでした。若い皆さんは合わせ球も上手だし、とても勝てません。今後もゲートボールで健康を保ち、次回も県予選で奇跡を起こして、またこの舞台に戻ってくることができたらと思っています」(山泉幸雄主将・83)
「地元の皆さんに大感謝」という開催県チーム
黒媛(岡山)
津山市のチームで、8年ほど前に別々の2チームが合体して新チーム誕生となりました。
第34回大会に初出場して2次リーグ戦進出。前回は1次リーグ戦敗退。地元開催の今大会は3回目の挑戦でしたが、惜しくも1次リーグ戦敗退となってしまいました。
「地元開催ということで、県予選で対戦したチームが審判員をしたり運営スタッフをしていたり、そんな皆さんのためにも、少なくとも2次リーグ戦には進出したいと思っていたのに残念ですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。地元の皆さんにはたくさん応援していただき、大感謝です」(下山陽平主将・41)
ベテランチームがついに初出場
レイク(長野)
塩尻市の70〜80代の男女チームが初出場。チーム名は塩尻市にあるダム湖「みどり湖」に由来します。
かつてゲートボール専門番組主催で開催されていた全国規模の有名なオープン大会「JLC杯スーパーゲートボール大会」の1996年初代チャンピオンに輝いた大橋良重主将(79)をはじめ、ゲートボール歴が長いベテラン選手が揃っています。
ふだんは週1回、13人ほどの仲間で試合形式の練習を楽しんでいるそうで「ゲートボールは人とつながることができるのが魅力です」と大橋主将。
「初出場ですし、周りは強豪チーム揃いなので、1勝することが目標で、その目標は達成することができました。あとは、1次リーグ戦の最後の試合で、JLC杯大会の解説を担当していた有名な相馬選手が所属する朝霞クラブ(埼玉)と対戦するので、できるだけ善戦したいですね」(大橋主将)
開会式&組み合わせ抽選会
競技に先立ち、1次リーグ戦の組み合わせ抽選会が会場で行われました。
各チームの代表者が抽選会に臨み、その周りを囲むように選手たちの輪が幾重にもでき、強豪が同リーグで激突することが決まると、どよめきが起こりました。
1次リーグ戦の組み合わせ抽選会
組み合わせ決定後には、いよいよ開会式が開催され、前回チャンピオンと都道府県代表の計45チーム・287名の選手たちが一堂に会しました。
国歌斉唱
文部科学大臣杯・優勝旗返還を行う、前回優勝の十和田西(青森)の皆さん
今川啓一 大会会長(日本ゲートボール連合専務理事)によるあいさつ
倉敷の有名ブランド「児島ジーンズ」のデニムジャケットを着用し、来賓祝辞を述べる倉敷市長の伊東香織 氏
開催県代表・黒媛チームの影山 裕選手(左)と、下山慶子選手による「一打一球に魂を込めて今大会を価値あるものにすることを誓います!」との力強い選手宣誓
公開練習
今大会の会場、岡山県倉敷市の水島緑地福田公園 ラグビー・サッカー場で全国大会を開催するのははじめて。
公園内には大きな本渕池もあり、白鳥など多くの野鳥を観察できる自然いっぱいのスポットでもあります。
受付では、岡山県ゲートボール協会のスタッフの皆さんが笑顔で出迎えてくれました。写真中央が県協会の池田会長
前日の公開練習には、開始時間より多くのチームが参加し、コートの感触を確かめていました。
従来の陸上競技場をリニューアルし、昨年オープンしたばかりの会場は、Jリーグの公式練習場等で使われている高水準のロングパイル人工芝を採用したサッカー2面分の広大なグラウンド。
ふだんは、サッカーやラグビーで使用されているグラウンドにコート12面が設置されました。
人工芝は、芝の状態により、ボールの転がりがやや重いコート、軽いコートがありますが、ボールコントロールは良いと選手の皆さんにも好評で、日頃の練習の成果を大いに発揮していただけそうです。
ただし、1次リーグ戦の組み合わせ抽選会は明日の競技前なので、現時点ではどのチームがどこのコートになるのかは不明。試合直前のコート状態の把握も勝敗を分ける一つの要因になりそうです。
なお、明日からの大会の結果や模様は随時、当ウェブサイトをはじめ、日本ゲートボール連合公式LINE、Instagram、Facebookページ、X(旧Twitter)でもお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
撮影/伊藤 守