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2016年 競技結果
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1次リーグ戦の結果
作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?
2016(平成28)年11月5日(土)・6日(日)に愛媛県松山市の愛媛県総合運動公園 陸上競技場(天然芝コート)で開催した「文部科学大臣杯 第32回全日本ゲートボール選手権大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
データは、1次リーグ戦からトーナメント戦まで全115ゲームの序盤戦の作戦を取得し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【コート状況】
会場の陸上競技場の天然芝は短く刈り込まれていたが、大会直前にサッカーの試合が行われ、ところどころに窪み、芝生の荒れが見られ、ボールコントロールに難があった。また、両日とも午前中は夜露にぬれていて、ボールの転がりがわるかった。
【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール
【作戦名の説明】
2G右前=2G右前に進む作戦
2G正面=2G正面に進む作戦
2G横(後ろ)=2G右横から後方に進む作戦
2G2球=1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦
第2ラインぎわ=2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
3G周辺=3G周辺に進む作戦
第1コーナー=第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
第3コーナー=第3コーナー(2G後方のコーナー)に進む作戦
1G後方(第1ライン)=1G通過後、1G右横、第1ラインぎわに進んだケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
強攻策=2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=強攻策に失敗したケース
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
2巡目1G後方(第1ライン)=2巡目の1G通過後、1G右横、第1ラインぎわに進んだケース
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目第2ラインぎわ=2巡目に2Gと第2コーナーとの中間地点に進んだケース
2巡目2Gロング通過失=2巡目の1G通過後、2G通過に失敗したケース
【先攻チームの作戦分析】
後手に回った各作戦が要因で負け越す
表1のとおり、先攻チームが52勝63敗と、負け越した。
先攻チームが先手を取ったのは2G正面作戦から2Gロング通過失作戦まで99ゲームあり、47勝52敗と負け越した。
さらに、後手に回った第2ラインぎわ作戦から1G後方作戦まで5勝11敗で大きく負け越したことが、その要因になった。
2G正面作戦が36ゲームと多いのは、各コートの2G前が微妙に傾斜や、芝生の状態がわるく、ボールコントロールが難しかったことが原因となった。
また、第3コーナー作戦がまったく採用されていないのは、各チームが2Gロング通過を試みることが多く、第3コーナーにボールを進めると、相手の2G通過球にタッチされる恐れがあるためであった。
【後攻チームの作戦分析】
先手を取った各作戦で勝ち越す
表2のとおり、後攻チームは63勝52敗と、勝ち越した。
後攻チームが先手を取れたのは2G右前作戦、2G正面作戦、2G2球作戦、2G横(後ろ)作戦と26ゲームだったが、これを19勝7敗と大きく勝ち越したことが要因である。
また、2Gロング通過作戦は失敗したケースを含めて30ゲームもあり、五分の結果ながら、この積極性も先攻チームをおびやかしていた。