- トップ
- >
- 大会情報
- >
- 文部科学大臣杯 全日本ゲートボール選手権大会
- >
- 競技結果
- >
- 2017年
2017年 競技結果
入賞チーム一覧
トーナメント戦の結果
2次リーグ戦の結果
1次リーグ戦の結果
作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?
2017年9月23日(土)〜24日(日)にゲートボール発祥の地・北海道芽室町の芽室南運動公園広場(クレーコート)で開催した「文部科学大臣杯 第33回全日本ゲートボール選手権大会(ゲートボール生誕70年記念大会)」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
データは、1次リーグ戦72ゲーム、2次リーグ戦36ゲーム、トーナメント戦7ゲームの計115ゲームの序盤戦の作戦を採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【コート状況】
クレーコートは、砂が入っているものの、ボールの転がりはやや速く、傾斜によってボールが曲がる箇所もあったが、やや強めに打つとボールがまっすぐ進む比較的好条件のコートだった。
【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール
【作戦名の説明】
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦
2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦
2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
2G左前=1G通過後に2G左前に進む作戦
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
2巡目2Gロング通過=2巡目の1G通過後、続いて長い距離の2G通過をねらう作戦
2巡目2Gロング通過失=2巡目の1G通過後、続いての2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース
2巡目強攻策失=2巡目の1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース
第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
第2ラインぎわ2球=1G通過後に、2球が2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
第2ラインぎわ浮き=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進もうとして、第2ラインから離れてしまったケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目1G際後方=2巡目の1G通過後、1G後方、第1ライン際に進んだケース
第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦
【先攻チームの作戦分析】先行チームが61勝ち54負けとわずかに勝ち越す
表1のとおり、先攻チームが後攻チームに61勝54敗とわずかに勝ち越した。
2G2球作戦から2G左前作戦まで先攻チームの赤ボールが2G周辺に進んだケース(表1の赤字の作戦)は91ゲーム、50勝41敗の成績である。残る24ゲームが11勝13敗で、かろうじて後攻チームに勝ち越したといえる。
とくに先般行われた国体女子で猛威を振るった2G2球作戦が28勝27敗と五分の成績に終わった。ここで大きく勝ち越していれば、先攻チームの完勝になったと思うが、表には現れない序盤戦、中盤戦の展開のなかで、後攻チームのプレーヤーの積極果敢な2Gロング通過や、ロングタッチの攻撃があり、それにより先攻チームの2G2球作戦が大部分阻止されていた。
ちなみに先攻を選択したチームの顔ぶれは、優勝した萬燈組(愛知)と準優勝の北建ジーンズ(福岡)がともに5勝1敗、第3位のS Y(新潟)が4勝1敗、第3位の小豆島豊栄(香川)が4勝0敗という群を抜く成績のなかで、後攻チームの54勝61敗は善戦といえるだろう。
【後攻チームの作戦分析】後攻チームは多彩な作戦で攻め立てた
表2のとおり、後攻チームは、全115ゲームを第2ラインぎわ作戦から2G横(後ろ)作戦までの18通りの作戦を駆使して、先攻チームに立ち向かった。
なかでも第2ラインぎわ作戦で14勝9敗とし、2G2球作戦で9勝5敗の好成績をあげて先攻チームに対抗した。惜しまれるのは2Gロング通過作戦や、強攻策の作戦でもう少し勝ち星をあげていれば、後攻チームが勝ち越したかもしれない。
ちなみに後攻を選択したチームの顔ぶれは、優勝した萬燈組(愛知)が3勝0敗、ベスト8の東京ニコニコクラブ(東京)が5勝1敗、ベスト8の梅津(京都)が4勝1敗で、後攻チーム勢を支えていた。