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2018年 競技結果
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作戦分析~どのような作戦で戦ったか!?
浦安市運動公園 陸上競技場の人工芝コートで開催された「文部科学大臣杯 第34回全日本ゲートボール選手権大会」では、序盤戦の作戦は、どのような作戦が選択され、どの作戦が好成績をあげたのか?
1次リーグ戦72ゲーム、2次リーグ戦36ゲーム、トーナメント戦7ゲームの計115ゲームの序盤戦の作戦別勝敗数データを採取し、先攻と後攻に分けて分析してみた。
【文中&表の略語】
1G=第1ゲート 2G=第2ゲート 3G=第3ゲート GP=ゴールポール
【作戦名の説明】
2G2球=1G通過後に、1球が2G右前に、もう1球が2G横から後方に進む作戦
2G右前=1G通過後に2G右前に進む作戦
2G横(後ろ)=1通過後に2G右横から後方に進む作戦
2G正面=1G通過後に2G正面に進む作戦
2Gロング通過=1G通過に続き、長い距離の2G通過をねらう作戦
2Gロング通過失=1G通過後、2G通過に失敗したケース
強攻策=1G通過後に2G周辺の相手ボールへのタッチをねらう作戦
強攻策失=1G通過後、2G周辺の相手ボールへのタッチに失敗したケース
第2ラインぎわ=1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進む作戦
2巡目第2ラインぎわ=2巡目の1G通過後に、1G通過後に2Gと第2コーナーとの中間地点に進んだケース
3G周辺=1G通過後に3G周辺に進む作戦
1G後方(第1ライン1G横)=1G通過後、1G後方、第1ライン方向の1G横
に進んだケース
1G後方(第1ライン中間)=1G通過後、1G後方、第1ライン中間近くに進んだケース
1G後方(第2コーナー)=1G通過後、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
2巡目1G後方(第2コーナー)=2巡目の1G通過後に、1G後方、第2コーナー近くに進んだケース
第1コーナー=1G通過後に第1コーナー(スタートエリア右横のコーナー)に進む作戦
第3コーナー=1G通過後に第3コーナーに進む作戦
GP=1G通過後に、GP近くに進んだケース
【コート状況など】
大会前夜に降雨があったが、開会式前には天候が回復した。フィールドの人工芝はかなり湿っていたものの、時間が経過するうちに乾いてきて、ボールの転がりも順調になり、多少の傾斜があったが、最高に良いコート条件だった。
【先攻チームの作戦分析】
先攻チームが71勝44敗と大きく勝ち越す
その勝因は得意の2G2球作戦で、かつてない最高の勝率となる!
表1のとおり、先攻チームが71勝44敗と大きく勝ち越した。
その勝因は2G2球作戦から2G正面作戦まで(赤字の部分)、先攻チームの赤ボールが第2ゲート周辺に進んだケースは95ゲームあり、これを64勝31敗と勝ち越したことにある。とくに先攻チーム得意の2G2球作戦が48勝11敗と、かつてなかった最高の勝率になった。これは平均年齢59歳未満の18チームが2G2球作戦を選択し、43勝もあげたことも要因である。
ちなみに先攻を選択したチームの中では、優勝した作新学院(栃木)が7勝1敗、準優勝の萬燈組(愛知)が6勝1敗、第3位の大垣心友会が5勝0敗、同じく第3位の小松島ネクサス(徳島)が5勝1敗と、断然他を圧していた。
【後攻チームの作戦分析】
後攻チームが第2ラインぎわ作戦44勝71敗と大敗した
その敗因は、第2ラインぎわ作戦でラインぎわにボールを進められなかったことによる
表2のとおり、後攻チームは第2ラインぎわ作戦から第1コーナー作戦まで(青字の部分)の55ゲームを19勝36敗と大きく負け越した。
とくに第2ラインぎわ作戦ではラインぎわにボールを進めることができず、ラインから離れた甘い位置に止まったところを深く第1ゲートを通過してきた先攻チームに攻められていた。
また、2Gロング通過作戦や、強攻策も41ゲームのうち(黒字の部分)、12勝しかあげられず、先手をもらった2G2球作戦から2G右前作戦まで(赤字の部分)の19ゲームを13勝6敗とし、わずかに踏ん張った。
ちなみに後攻を選択したチームの中では、ベスト8の十和田西(青森)が5勝2敗、同じくベスト8の朝霞リンクス(埼玉)が4勝2敗、2次リーグ戦で敗退した和邇(滋賀)が4勝1敗と、後攻で強さを発揮していた。