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2022.10.20
【第38回全日本ゲートボール選手権大会】大会レポート
小豆島豊栄(香川)が平均年齢35.5歳の若いメンバーで挑戦し、第27回大会以来2度目の優勝を果たす
出場44チームのチーム平均年齢は20代、30代が各4チーム、40代が7チーム、50代が1チーム、60代前半が3チーム(計19チーム)、60代後半が5チーム、70代が20チーム(計25チーム)とシニア層チームが目立つ大会になった。
1次リーグ戦は、8コートで4チームリーグ戦、残る4コートは3チームリーグ戦を行い、各コートの上位2チームが2次リーグ戦に進出。2次リーグ戦は、6コートで4チームリーグ戦を行い、各コートの1位チーム6チームと、2位チームのうち成績上位2チームがトーナメント戦に出場する方式がとられた。
1次リーグ戦を勝ち抜いたのは60代前半以下が18チーム、60代後半、70代が6チームとミドル層のチームがシニア層を圧倒した。
2次リーグ戦、チーム平均年齢23.6歳の大会2連覇中の作新学院(栃木)が第6試合で築上町(福岡)に8―11で敗れる波乱が起きた。同チームには2005年の第10回全国ジュニアゲートボール大会2部クラス第3位の築城ホープの高橋徳明主将(当時14歳)の成長した姿があった。
また、チーム平均年齢21.0歳の小松島ネクサス(徳島)も第6試合でTKE(新潟)に11―21で敗れた。TKEは滋賀(滋賀)とともに2位チームの上位チームとしてトーナメント戦への進出を決めた。
なお、トーナメント戦に進出した8チームは30代が2チーム、40代が6チームだった。
2次リーグ戦で第35回大会チャンピオンの作新学院(栃木)を破った築上町(福岡)の皆さん
チーム平均年齢21歳、優勝候補の一角だった小松島ネクサス(徳島)は2次リーグ戦で残念ながら敗退となってしまった
トーナメント1回戦、TKEは霧島クラブ(鹿児島)に10―13で敗れ、滋賀も小豆島豊栄(香川)に6―15で敗れた。ジュニア選手4人を擁するE・フォース(三重)は2次リーグ戦でTKE、小松島ネクサス、のと輪島(石川)との難関な戦いを1位で突破した勢いで強敵の千代田クラブ(東京)を10―9で下した。躍進の築上町は伏兵のF F C(埼玉)に8―19で屈した。
準決勝、E・フォース対霧島クラブ戦は先行逃げ切り作戦でE・フォースが霧島クラブを10―9で下し、小豆島豊栄対FFC戦は小豆島豊栄が終了間際に第4コーナー近くから第3ゲート通過を2本決めて12―11と逆転した。
決勝戦、1巡目は3―3の同点、2巡目はE・フォースが5―4と逆転し、3巡目は小豆島豊栄が6―5と再逆転し、4巡目に小豆島豊栄が一気に10―6と引き離した。しかし、5巡目にE・フォースは2点をあげて10―8と迫った。6巡目、小豆島豊栄の赤1番は難しい角度のある第2ゲートを決めて11―8としたが、E・フォースの白2番は第2コーナー近くからスパーク打撃で第2ゲート通過を決めたところで競技時間終了となり、なおもスパーク打撃で第2ゲート通過を決めたが、第3ゲート後方の白8番へのロングタッチを外してゲームセットになった。
なお、E・フォースのチーム平均年齢は30.1歳。小豆島豊栄(平均年齢35.5歳)は、2011年の第27回大会以来2度目の優勝を果たしたが、久しぶりの栄冠を手中に収めた。
平均年齢35.5歳と若いメンバーで挑戦し、2度目の優勝を手中に収めた小豆島豊栄(香川)
ジュニア選手を含むチーム構成で大躍進したE・フォース(三重)
取材・文/高橋隆輔(スポーツライター)
撮影/伊藤守