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2025.11.06
【第41回全日本ゲートボール選手権大会】大会レポート
選手たちを悩ませた“超重コート”
チーム編成に年齢・性別の制限がなく、2025年の日本一をかけて競い合う国内最高峰の全国大会「文部科学大臣杯 第41回全日本ゲートボール選手権大会」を、2025年11月1日(土)・2日(日)の2日間、徳島県徳島市・ワークスタッフ陸上競技場で開催しました。
今大会には、前回優勝の霧島クラブ(鹿児島)と、各都道府県代表43チーム・259名の選手が出場。
競技は、まず全12コートで各3〜4チームによる1次リーグ戦を実施し、各コート上位2チームが2次リーグ戦へ進出。2次リーグ戦は全6コートで行われ、各コート1位チームと、2位の中から上位2チームの計8チームがトーナメント戦に進出する方式で行われました。
今回、選手たちを大いに悩ませたのが「ふかふかと柔らかく毛足が長い」天然芝(ティフトン芝)です。前日の雨天の影響もあり、ボールの転がりはかなり重く、強く打たないとボールが曲がってしまうという難条件。各チームが対応に苦戦する姿が多く見られました。
1次リーグ戦 ― かつて2連覇を達成した作新学院(栃木)がまさかの敗退
今大会には、霧島クラブを筆頭に、過去優勝経験を持つ作新学院(栃木)、佐多キング(鹿児島)、健祥会(徳島)、TKE(新潟)のほか、近年の全国大会で存在感を示す大垣心友会(岐阜)、朝霞クラブ(埼玉)、都城友の会(宮崎)、広島楓(広島)、肥後クラブ(熊本)など、強豪チームが顔を揃えました。
注目を集めたのは1コート。
V2を目指す霧島クラブは3勝全勝で1位通過を果たしたものの、過去に2連覇を達成した作新学院は、第27回大会準優勝の上昇気流(鳥取)に敗れ、まさかの1次リーグ敗退。そのほか、TKEと都城友の会も早々に姿を消す結果となりました。
2次リーグ戦 ― 開催県代表・健祥会(徳島)が絶好調をアピール
2次リーグ戦に入ると、選手たちも徐々に重いコートに慣れ、各コートで好試合が続出しました。
その中で3勝全勝で2次リーグ戦を突破したのは、健祥会、もりおか木曜クラブ(岩手/第35回大会3位)、湯の川(島根/第22回大会3位)、一心(大分/3回目の出場)の4チーム。
中でも、開催県代表の健祥会は、社会福祉法人健祥会グループの職員による大応援団が会場に駆け付け、コートの周囲で応援ボードを掲げながら一打一打に拍手を送る光景が印象的でした。選手たちもその応援に応えるかのように、パーフェクトゲームを含む安定した内容で絶好調ぶりを見せました。
霧島クラブは亀岡(京都)に1敗を喫するも、他2試合では大量得点を挙げ、危なげなく通過。
大垣心友会も1日目の不調を挽回し、2勝1敗ながらコート1位で突破しました。
コート2位チームは2勝1敗が並びましたが、得失点差により佐多キングと朝霞クラブがトーナメント進出を決め、クレスト(千葉)、肥後クラブ、広島楓、湘南ちがさき(神奈川)は惜しくも敗退となりました。
地元の大声援を追い風に活躍した健祥会(徳島)
コート2位でトーナメント進出を決めた佐多キング(鹿児島)
トーナメント戦 ― 伏兵・湯の川(島根)が金星! 佐多キング(鹿児島)を撃破
トーナメント1回戦では、絶好調の健祥会が大垣心友会と対戦。地元の大声援を受けるも、まさかの一方的な展開で敗退となりました。
霧島クラブはもりおか木曜クラブを圧倒し、朝霞クラブは、序盤のリードを守りきって一心を退けました。
そして、湯の川 対 佐多キングは、最後まで勝敗が読めない接戦に。終盤、湯の川が見事な上がりを決め、劇的な逆転勝利を収めました。
準決勝では、霧島クラブが朝霞クラブを、2巡目に第2ゲートの通過タッチから主導権を握り、そのまま押し切り。もう一方の湯の川と大垣心友会の対戦は、大垣心友会が2巡目に第3ゲートの通過タッチを決めて優勢に立ち、勝利しました。
2年連続3位となった朝霞クラブ(埼玉)
大健闘、19年ぶりに3位を獲得した湯の川(島根)
決勝戦 ― 霧島クラブ(鹿児島)が圧倒的な強さで2連覇達成!
決勝戦を盛り上げた特別演出。最初に審判員、次に選手一人ひとりが名を呼ばれて決勝コートに入場
過去最高位3位を更新して準優勝に輝いた大垣心友会(岐阜)
決勝戦は霧島クラブと大垣心友会の顔合わせになりました。
決勝戦は、全審判員・スタッフ・観客の拍手に包まれながら、選手一人ひとりが名を呼ばれて決勝コートに入場する特別な演出で幕を開け、会場は緊張感と高揚感に包まれました。
先攻の霧島クラブは、序盤から第2ゲートを早めに通過し、3巡目に第3ゲートの通過タッチを決めて主導権を掌握。重い芝をものともせず、パワーあふれる打撃でスライドタッチなどを次々に成功させます。
大垣心友会もロングタッチなどで巻き返しを狙うも、惜しい場面が続き、流れをつかめず。
そして極めつけは、霧島クラブ・曽山選手の最終打撃。
ゴールポール付近の味方球にタッチして上げた後、第2コーナーの相手3球を合わせ球などで次々にアウトボールへ。さらに第2ゲート通過、第3ゲート前の相手球もアウトボールにし、近くの味方球を第3ゲート通過させたのち、自らも第3ゲート通過して上がるという圧巻のスーパープレーを披露。
この一連のプレーで試合を決定づけ、霧島クラブが圧倒的な強さで2連覇をなし遂げました。
最後に圧巻のスーパープレーを披露する霧島クラブ・曽山選手
📸 撮影/伊藤守












